12月11日昭和女子大学附属昭和小学校出前授業

昨年度に引き続き、12月11日に昭和女子大学附属昭和小学校探究コースの1年生を対象に、出前授業を行いました。
今回は「コンピュータで動くおもちゃづくり」をテーマに、プログラマブルバッテリ、レゴⓇブロック、工作材料、廃材を使い、面白い動きをする作品づくりに取り組みました。

プログラマブルバッテリは、ボタン操作でモーターのオン・オフのパターンをプログラムできる、電池で動くコンピュータです。昨年の子どもたちの様子を踏まえ、新たに低速モーターと回転方向を切り替えるためのスイッチを追加しました。最初のバージョンを作成してから、早いもので15年になります。オンとオフのパターンを作成できるだけのシンプルな仕組みですが、PCを使わずに扱えるため、主に小学校低学年向けの出前授業で活用してきました。

作品づくりが始まると、教室のあちこちから「先生!」という声が聞こえてきます。
この「先生!」という声は、大きく分けると「共有」のためのものと、「サポート」を求めるものの二種類があります。声色からも、どちらの「先生!」なのかが自然と伝わってきます。プログラミング教育では、必要な支援を、必要なタイミングで行うことが重要であると、Scratchやスマートフォン・タブレット用のプログラミングアプリOctoStudioを開発したMITのレズニック(Resnick)教授らも指摘しています。

特に、サポートを必要としている子どもたちの「先生!」に対しては、どこまで、どの程度対応すべきか判断に迷うことが多くあります。出前授業では、子どもたちの日常の学習の様子が分かりにくく、つい「先生!」と声をかけてくれる子ども全員に対応しようとしてしまいがちです。その結果、大きな声で、あるいは何度も「先生!」と呼ぶ子どもへの支援に偏ってしまうこともあります。

もし、個々の子どもの日頃の学習の様子や、その日の授業に至るまでの背景が分かれば、「先生!」に至った文脈がより明確になり、どのようなサポートが必要なのかを考えやすくなるのかもしれません。30名の子どもたちは、それぞれが自分の活動に取り組んでいます。一人ひとりの様子を把握するためには、授業中も意識的に全体を眺め、俯瞰する時間をつくる必要があると感じました。

子ども向けのワークショップでは、運営に余裕がある場合、フロア全体を俯瞰する役割を担うファシリテーターを配置することがあります。また、互いに慣れているファシリテーター同士であれば、暗黙のうちに交代しながら俯瞰役を担っていることもあります。

一方、運営人数に限りのある出前授業では、「先生!」という声への対応に追われ、終了時間まで走りっぱなしで、あっという間に時間が過ぎてしまうことも少なくありません。それはそれで、ワークショップへの参加や貢献として一定の満足感を得ることもありますが、今回は5名の学生に出前授業に参加してもらったことで、少し余裕をもって子どもたちを支援できたように感じています。

同じキャンパス内(隣の建物)に附属小学校があるという利点を生かし、今後も学生に積極的に関わってもらいたいと考えています。また、参加する学生自身の学びにつながるよう、「先生!」と呼ばれることが少なくなってきた学生への支援のあり方についても、今後検討していきたいと思います。

貴重な機会をいただいている附属昭和小学校の先生方と子どもたちに、心より感謝申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

上部へスクロール